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利用者の声:きっずサポート「かのん」
2014 / 09 / 18 ( Thu )
〜東日本大震災支援活動先からいただいたコメントです〜

 いつも遠方のところご支援を賜りありがとうございます。
 今回、東日本大震災の被災者である私たちの想いを是非先生方にお伝えさせていただきたいと思います。


 今回の東日本震災によって、「津波・地震・原発災害」と南相馬に住む私にとっても「大きな被害」と「大きな心の傷跡」を残しました。

 東北の太平洋沿岸各地が津波や地震の被害は人や家・住んでいた景観すべてを奪いましたが、あれから3年の月日のなかで、いろいろな方のご協力・ご支援を賜りながら、少しずつ復興の兆しが見えてまいりました。
 しかし、私たちの所は、不本意にも上記災害に加え、福島第一原発事故によって、地域が分断され・目に見えない放射能と言う魔物に日々心や体を脅かされ、この3年の月日を過ごしてまいりました。

「怖いなら避難すればいい…」と思う方もいらっしゃると思います。

 しかし、当時私や私の夫などのように、どこにも行けない障害児者や老人のお世話・避難所でのお世話等、人間相手の仕事からどうしても南相馬市を離れることが出来ない人がたくさんおりました。
 また、避難してもトラウマから不安の日々を過ごし、この地に住むことに対し不安感を持ちながらも、母子ともに避難先の環境に慣れずに泣く泣く戻ってくる方もたくさんおりました。

 月日が流れ、環境の変化と共に人の心も変わり、慣れ、一見何気ない毎日を過ごしているかのような生活を送れるようになってきました。
 しかし、今回の震災で背負った心の傷はいつまでも癒やされることはなく、南相馬市に住むお母さんたちの子育てや子どもたちの発達に影響がみられるようになってまいりました。
 心の傷による育児への余裕のなさ、見えない放射能に対する不安やそういった親に育てられる子どもたちの情緒不安定・避難による運動機能の低下や発達の遅れ、子どもたちの津波や地震に対するトラウマなどが顕著に現れてまいりました。
 私たち支援者も、そういった親子に対する関わり方に悩みを日々抱えておりました。
 そんな時、西神戸トラウマカウンセリングルームの大上先生や林先生が、南相馬市のために支援に入って下さり、いち早く発達に遅れを持つお子さんを支援させていただいている私たち支援者や子育てに苦労しているお母さんたちの心の叫びを真摯に受け止め、適切なアドバイスやサポートをしてくださったことで、現実ときちんと向き合い、子どもたちにも楽な気持ちで接することが出来るようになったことを感謝しております。

 あの悲惨な阪神淡路大震災によって、自分たちが経験した困り感や立ち直り方をご経験されている方々だからこそ、今の私たちにとっては非常に身近に感じ、気負わずに子どもたちやお母さま方のケアが出来るようなサポートをしていただけているのだと思います。
 まだまだ復興には時間がかかります。私たち残された市民も自分の力で人や地域の復興に向けて必死に這い上がろうとしているところです。しかし、そんな私たち支援者や子育て真っ只中の親御さんにとって「心のサポート」がもう少し必要であろうと感じております。
 もう少しだけ…もう少しだけ自分たちの足で確実に歩いていけるまで、私たちに寄り添っていてください。お願いします。


*お隣小高区はまだまだ復興が遅れております。(原発の影響で)
私どもの事業所にも小高区の職員・お子様がたくさん通ってきています。
南相馬市

南相馬市
きっずサポート「かのん」 統括管理責任者
じゅにあサポート「かのん」所長兼児童発達管理責任者 新妻直恵
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